濡れた本はアイロンで元に戻る?それとも電子レンジ?検証結果は

仕事

雨やひょんなことで、うっかり濡らしてしまった大切な本…

何としても元に戻したいと、アイロンや電子レンジを駆使して

濡れた本の復活を試みる…果たしてそれで元に戻るのでしょうか?

今回は、濡れた本を元に戻すための考えられる方法の検証と

実際濡れた本を、元に戻す方法をご紹介させていただきます。

【本文】

濡れた本を電子レンジに入れても大丈夫?

本来料理や食材を温める、調理する目的の電子レンジですが

「温める」という役割があることから、濡れた本を乾かせられる

元に戻すことが出来る…その可能性を見出されたのでしょうね。

結論を言うと、濡れた本は「電子レンジで乾かすことが出来る」

のが答えとなるのですが、制限があることを忘れてはいけません。

それは、乾燥可能なのは濡れた本の内「紙の部分のみ」であり

革製のカバーだとかビニールを表示に使用している本になると

温度上昇と共に、それらが溶融してしまう恐れがありますので

素材の確認だけは絶対に怠らないようにしましょう。

そして、最も注意すべきもの、禁忌となるものは「鉄」となります。

鉄が含まれた本を電子レンジ加熱すると、発火する可能性があり

最悪レンジがダメになる…ならまだしも、火事の危険もあります。

ですので、そこに入れられるのは「紙だけ」という大前提を

絶対に忘れないようにして下さい。

濡れた本をドライヤーで乾かすのは?

おそらく、実際にやってみる乾燥手段において最も多いと思われる

そして同時に、濡れた本の顛末を見てがっかりするものとなります。

実はこのドライヤーで乾燥させる方法、濡れた本を乾燥させるに際し

「最もやってはいけない」ものとなるのがあまり知られていません。

ドライヤーというのは熱風であり、それを直に濡れた本に当てます。

それは、濡れた本から急激に水分を除去することになるので

繊維が縮こまり、シワが出来たりごわごわした状態になるのです。

何事も「急激」が良くないように、濡れた本の乾燥も同じことで

ドライヤーについては、「乾燥させるだけを目的にする」以外は

極力使用しない方が本のためですし、無難になるかと思われます。

濡れた本を冷凍してみるのは?

凍結乾燥という手法もありますし、いっそのこと濡れた本を冷凍して

本に付着する水分を凍結させてから除去してみるとどうなるのか…

結論を述べると、理論上は可能のようですが技術が必要である

また特殊な機器が必要で、一般人が実行するのは難しいと言えます。

それどころか、上手く凍結させないと各々のページが張り付いたり

そうでないとしても、除去の際にインクが落ちてしまったりと

濡れた状態よりも悪化してしまう可能性も懸念されます。

さらには、凍結している以上解凍すればまた水分が現れる訳で

その際にまた本が水分を吸い込み、濡れた状態になることも…

決しておすすめとは言えない、出来れば別の方法を選ぶ方が

元に戻る確率は高いと考えられます。

やはり濡れた本は自然乾燥?

特に何も手を加えず、自然に任せて乾燥させた場合はどうなるか…

これについては、実際本を濡らした場合に試した方も多いでしょうし

そもそも試すと言うよりは、「放っておいた結果」という意味で

その顛末は、ある程度ご存知であると思います。

おおよそ「放っておいた」場合、各ページが張り付いてしまったり

濡れた本がシワになったり、波打ったり…この辺りが関の山です。

それにより、本を置いておくと浮いてきてきちんと閉じないなど

「濡れた事実」を常に突き付けられることになるかと思います。

もし自然乾燥をするのであれば、ページごとに綺麗な紙や布等

ページ同士が張り付かない工夫をしてから閉じておいて

様子を見つつ乾燥をさせていくと、多少はマシになるでしょう。

別に読めればいい、乾燥後のクオリティは問わない方であれば

自然乾燥は手間が掛からない、そして無難な出来栄えになるので

ベストではありませんが、ベターな方法になるかと思います。

濡れた本はアイロンが最適?

これもよくある方法になりますが、濡れた本に対してアイロンを掛け

水分を蒸発させ、速やかに乾燥をさせていくものとなります。

速やかに乾燥をさせていくということで、シワが気になりますが

アイロンでのアプローチであることから、そこは解決しています。

ただし、同じ濡れた本でも完全に水没してしまっている様子だったり

濡れの度合いが強い場合は、その状態でアイロン掛けすることで

水分の蒸発の際に、ページが破れてしまいますので注意です。

濡れた本に対してアイロン掛けをする場合は、まずは本を確認し

濡れの度合いが「湿っているくらい」であるならアイロン掛けを

そうでないなら、湿っている状態にまで乾燥をしたのを確認後

アイロンを掛けるのが望ましいでしょう。

濡れた本を元に戻すのに一番いい方法とは

結論になりますが、濡れた本を元に戻す方法として最適になるのは

これまでご紹介したものの「いずれか」という答えにはなりません。

正確には、「合わせ技」をするのがベストとなるでしょう。

具体的には、「ページが張り付かない程度に自然乾燥をした後

アイロンを掛けてシワを伸ばしつつ完全乾燥を目指す」のが

最適解と言えるのではないでしょうか?

電子レンジは、その本に紙以外の素材が一切使用されていないという

保証もなければ、完璧にそこを確認をするのも難しいので不適

ドライヤーは論外、冷凍は難易度が高い、自然乾燥やアイロンは

各々を単独でする分には今ひとつ物足りない、穴がある…

この事から、お互いを補填出来る自然乾燥とアイロンの合わせ技が

有効と考えても差し支えはないでしょう。

ただし、同じ本でも印刷方法や使われているインク、紙の素材で

アイロン掛けが通用しない、むしろ悪化する可能性もあり

(感熱紙、フィルム、コート紙、その他プラ系など)

乾燥出来ないものもあるということだけは覚えておいて下さい。

【まとめ】

本を濡らさないのが何より重要ですが、濡れたものは仕方ありません。

もっとも今回の内容ですと、結局どの方法がベストか悩むでしょうが

それは本によるところが大きく、一概にコレとは言えないのです。

まずは「紙」か「紙以外」、そして「熱」の可否さえ分かれば

おのずと最適解は見つかると思います。