一般人のお寿司と言えば、お値段的にも「回るお寿司」ですよね?
ですが、何かの記念日とか大切な日くらいは、一度でいいので
「回らないお寿司」に行ってみたいものです。
もっとも、回らないお寿司はどうしても格式高いという印象があり
マナーを知らないからと、二の足を踏んでいるのではないですか?
実のところそんな身構える必要はないのですが…一応知識として
今回はお寿司屋さんでのマナーについて記述します。
【お寿司のマナー】カウンターのお店で食べるときの注意
1.服装について
特段格式ばった格好をする必要はなく、普段着でいいのですが
「魚」を取り扱うことから清潔感があるのが望ましいでしょう。
ただ、女性の方に注意しておきたいのが「香水」となります。
香水は臭いがキツいことから、繊細な魚の香りが消えますので
香水は使わない、若しくはごく少量にしておくのがベターです。
2.入店後にどうするか
予約をしているなら名前を名乗り、予約の事実を伝えるのですが
ふらりとお店に立ち寄ることもあるかと思います。
その際は、一言「空いてます?」くらいは最低限のマナーで
問題がなければそのままカウンターに座っても構いません。
3.注文について
カウンターのお寿司と言えば、お店の壁にある掛札メニューで
そこの値段を見て仰天される方も少なくはないでしょう。
ですが、そんな掛札のメニューをひとつひとつ注文するなんて
お金がいくらあっても足らず、多くはそんな注文はしません。
よくある注文は松竹梅の、いわゆるセットメニューとなります。
松竹梅の順番でグレードが良く、松であれば大トロや赤貝など
高級なネタが盛り込まれているでしょう。
次にある注文方法が「おまかせ」で、大将さんが見繕って
お値打ちで美味しいネタを握ってくれます。
時に好みも聞かれると思いますので、出来ることなら大まかに
どんなネタが食べたいかの方針くらいは決めておきましょう。
4.食べている最中
いくらお寿司屋さんと言えど、寿司オンリーとなると疲れます。
時に刺身とか一品料理も食べたいと思いますし、舌休め的な
要素を求めることもあると思うのです。
その場合は、次のお寿司が出たくらいのタイミングを見計らい
大将さんに希望の一品料理や、ネタを刺身にしてほしいなどを
口頭で伝えておけば次回にその料理がやってきます。
5.専門用語について
よくお寿司屋さんでやってしまうのが、専門用語の多用です。
「あがり」とか「おあいそ」など、「そういう店」だからと
つい使ってみたくなりますし、使わなければならないなんて
思ってしまっても仕方がないのですが…必要ないようです。
別に、使ってはいけないという決まりなんてありませんし
その辺りは自由なのですが、普段通りの言葉で問題ないので
あえて使う必要もないでしょう。
6.置いてあるお皿や笹の葉について
これは原則なのですが、「元々そこに置いてあったものは
そのままにして退店時もそのままにしておく」がマナーです。
皿や笹の葉は握ったお寿司を置くところ、箸置やその他小物も
そこにあったものなのですから、あえて動かす必要はありません。
7.職人気質な大将さんで注文し辛い
「大丈夫」とだけは言っておきます。
何せお客さんなのですから、大将さんも注文を待っていますし
むしろ何も言わないことを不自然に思っているくらいでしょう。
何も緊張する必要もなければ、尻込みする必要もないのです。
【お寿司のマナー】箸を使って食べるのは大丈夫?
結論から言いますが、箸を使って食べても問題はありません。
基本的に現代の回らないお寿司屋さんと言うのは、素手も箸も
「お客さんはどちらの可能性もある」と考えているからです。
実際お店に入ると、カウンターでもすでに箸が置かれていて
あたかも「箸で食べて下さい」という印象を受けます。
この事から、むしろ手づかみで食べる方が大丈夫なのかな?と
思ってしまうケースの方が多いでしょう。
昨今は箸が主流…と言いますか、手づかみで食べてはいけないと
そういう教育が施されていることにより、普通は箸となります。
過去、「手で食べるのは行儀が悪い」と教わりましたよね?
ですが、そういう教育を受けた方がメイン世代となった今でも
「寿司だけは手づかみがマナー」と特別に扱うケースも多く
むしろお寿司屋さんとしては、「箸で食べるのが今風だけど
手づかみが好きってお客さんも居るからどちらでもいい」と
逆に箸の方を先に考えている節があるのです。
ですので箸か手づかみか…については、どちらでもいいことから
あまり深く考える必要はありませんし、好きな方で食べましょう。
自分の好きな食べ方で食べるのが、何でも一番美味しいのです。
まとめ
今回の内容をご覧になって、改めて身構える必要はなど一切ないと
お分かりいただけたと思います…が、初めてなら仕方ありません。
ですが、そんな建前のようなマナーを徹底したところで
心の底から美味しそうな顔をして、残さず全部食べることの方が
マナーとしては遥かに勝ることだけは覚えておいて下さい。
大将さんは、美味しくて笑顔になる人を見るのが楽しみであって
マナーを徹底遵守することを望んでいる訳ではないのです。