2019年9月15日(日)9:00~9:45にNHKEテレで放送予定の
『日曜美術館「エロスと死の香り~近代ウィーンの芸術 光と影~」』について調べました。
テレビ番組『日曜美術館』とは?
1976年4月から放送されている(NHK教育テレビ⇒NHKEテレ)、美術・教養番組です。
更にさかのぼると、1965年1月に特番として放送され、後に同年5月から1年程、NHK総合テレビにて放送されたインタビュー番組「(旧)日曜美術館」が元祖となります。
これらを含むと、半世紀以上にもわたり放送されている長寿番組と、捉える事ができます。
毎回ゲストの方を迎えて、日本国内・海外の数多くの美術品を紹介していきます。
それに伴い、ゲストの方の視点から、取り上げる芸術家・作品等を紹介していくといった、独自の手法で番組
を進行していきます。
また番組ラストには『アートシーン』と題した、現在の美術界や各地で開かれている展覧会の情報等が紹介されます。
更に、この番組は『NHKワールド・プレミアム』及び『NHK BS4K』でも放送される事となる等、幅を広げていきました。
伝統からの脱却~新スタイルへの道
19世紀中期から始まった『都市改造』により街が様変わりしたオーストリアの首都ウイーンで、地元の公共建築物の絵画の仕事に携わっていたのが、画家のグスタフ・クリムト(1862~1918)でした。
クリムトは、伝統的な絵画を描く事に飽き足らず、『ウィーン分離派』を結成します。
そして、彼の主体的スタイルとなる“人間のエロス”を自由に描き出しました。
クリムトの作品群には官能的なエロスと共に、『死と生』(1915年)の様に、老いや死を連鎖させたりするものもありました。
作品を通して、ウイーンの芸術世界の光と闇に迫っていきます。
クリムトの“黄金期”には、『接吻』(1908年)等の作品が描かれ、これらの作品には金箔を使用し、きらびやかな雰囲気を出したというので、そこから常に新しいスタイルを開拓しようという情熱が感じ取れるのではないでしょうか。
またクリムトは、日本をはじめとするアジアの影響を受けていると言われ、『分離派』の集会で“ジャポニズム(日本文化を趣味とする)展”を開く程だったので、その事実を知ると何だか、親近感がわきそうですね。
時代を物語る芸術作品
グスタフ・クリムトに弟子入り志願、『分離派』に影響を受けながら独自のスタイルを生み出したのが、エゴン・シーレ(1890~1918)です。
シーレの画家としての活動期間は僅か10年程でしたが、それまでに2500点に及ぶ多くの作品を残しました。
彼の自画像等からは、伝統的構図・色彩からかけ離れた、挑戦的な作風でした。
一方でシーレのほぼ全ての絵には“攻撃的陰鬱さ”を感じ取る事ができつつ、“奇妙な美しさ”が表現されている点が、彼の作品の魅力です。
シーレの作品には、当時の時代背景が関わっていたと考えられます。
『(ほおずきの実のある)自画像』(1912年)は、斜に構え“自分”を確認するかの様に描かれ、(第一次世界大戦時に)軍隊へ召集された彼の不安定な思いやその背景が、作品に込められていたと考えられます。
自分の身に起こる試練や出来事により、今後の作品へ影響を与えてしまう事が分かります。
番組への評価
Twitter①
再放送、帰宅して予約します#日曜美術館
日曜美術館「アニメーション映画の開拓者・高畑勲」 – NHK https://t.co/DssQDldd8Q
— ぶらっふぉーど(この世界の片隅に) (@bra_ford323) 2019年9月8日
Twitter②
皆のつぶやきで番組を見てる気になる #日曜美術館
— きしこりん(ФωФ)さらにいくつもの片隅には12/20公開 (@abynosuke) 2019年9月8日
Twitter③
余白による心情の虚しさの表現
絵画ですがな#日曜美術館— いちくま HOTELALBERT306 ☀☔ (@1kumasan) 2019年9月8日
Twitter④
オープニングの長ーーいブランコの夢を見せる力よ。どこにでもあるけど、どこにもないもの。 #日曜美術館
— エルファ (@elfa_myself) 2019年9月8日
Twitter⑤
喜びと発見のファンタジー、
すなわち臨場感と説得力。(叶精二氏)#日曜美術館
— はぐく(さらにいくつもの🍑) (@haguku) 2019年9月8日
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