夏休みの宿題の定番といえば、『読書感想文』です。
本を選んで、読んで、感想文を書くのはけっこう大変なんですよね。
子どもも、「本は読んだけど、感想文ってどう書けばいいの?」と鉛筆が
進まないことが多いです。
子どもが感想文の書き方で悩んでいたら、親として何かいいアドバイスを
してあげたいですよね。
読書感想文は、書き出しが大事なんです。
読み手を「どんなことが書かれているんだろう」と引き込むような
書きだしが良い読書感想文のポイントです。
そこで、読み手を引き付けるような、読書感想文の書きだしや題名の付け方を
参考例文を付けて紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
けっこう悩んでしまう読書感想文の書き出し→例文一覧!
読書感想文を書くと思うと、つい肩に力が入りがちになります。
まずは、感想文を書く前に、読んだ本について親子でおしゃべりを
してみましょう。
「どんなお話だった?」「どの場面が好き?」「それはなぜ?」
「登場人物の中で気になった人はいた?」「それはなぜ?」
「このセリフどう思った?」
本の内容について、子どもに色々質問しながらおしゃべりをしてみてください。
おしゃべりをする前に、お父さんやお母さんも本を読んでおくことを
おすすめします。
色々質問しても、あまり感想が引き出せない場合には、お父さんお母さんが
読んでどう思ったかを伝えて、子どもの意見を引きだしてみましょう。
子どもから本についての思いや感想が聞けたら、感想文の書きだしから
書いてみましょう。
書き始めって、どうゆうふうに書いたらいいの?と悩み悩む人は多いですよね。
そこで、読書感想文の書き出しのポイント5つを紹介します。
①本と出会ったきっかけ
②本を選んだ理由
③本の登場人物の紹介
④本のあらすじの紹介
⑤主人公のセリフや印象に残ったセリフを抜きだす
≪①本と出会ったきっかけ ②本を選んだ理由≫
本と出会ったきっかけや選んだ理由は、必ずありますよね。
きっかけや理由は、書き始めとしても書き易く、簡単なので書くことが苦手な
お子さんにおすすめです。
本と出会った「きっかけ」難しく考えなくて大丈夫です。
お母さん又は先生や友達に「これ読んでみたら?とすすめられた」でも立派な
きっかけです。
他にも「タイトルが気になった」「本屋さん大きく紹介してた」などもあります
よね。
誰かにすすめられた場合は、すすめてくれた人に「なぜこの本をすすめて
くれたのか」を聞いてみるといいでしょう。
その理由も読書感想文に書けば、説得力のある書き出しになりますよ。
②の本を選んだ「理由」を書き出しにする時は、「なぜこの本を選んだのか?」
を自分に問いかけてみましょう。
お父さんやお母さんが子どもに「どうしてこの本を選んだの?」と聞いて
あげるといいですね。
理由として
・自分の好きな野球の話だから
・表紙の絵が面白くて、話も読んでみたくなったから
・登場人物が自分と同じ小学生の女の子だったから
子どもには、本を選んで決める時のことをよく思い出してもらってみましょう。
そうすると、本を知った「きっかけ」や本を読もうと決めた「理由」が見えて
きますよ。
きっかけ・理由の例文
・この本を知ったのは、親からのすすめがきっかけです。
・サッカーが好きな僕に、友人が勧めてくれたことがこの本を知ったきっかけです。
・この本を選んだ理由は、ベストセラーになったと図書館で紹介されており、
いったいどんな作品なのかと興味をもったからです。
・この本を選んだ理由は、表紙の絵が僕の好きな野球の絵だったので、どんな
作品なのか興味をもったからです。
③本の登場人物紹介
登場人物に深く感情移入した場合は、その人物について説明するところから
書き始めましょう。
主人公以外の登場人物でも問題はないのですが、主人公意外だと感想文を書くのが
難しくなってしまうので、できれば主人公がおすすめです。
「この本の登場人物は○○な人です。」というように紹介しましょう。
・主人公は誰?
・どんな性格?
・何が得意?
などに着目して登場人物をとらえさせましょう。
登場人物紹介の例文
・この本に出てくる○○は、活発な性格で、サッカーが得意な小学4年生の
男の子です。
・この本に出てくる○○は、一人が好きな性格で、本が好きな女の子です。
④本のあらすじ紹介
あらすじを紹介するときは、「この本は〇〇なお話です」と本の内容を
簡単に説明しましょう。
「誰が」「どこで」「どうする」など、あらすじを簡潔に説明することが
ポイントです。
長々とストーリーを説明しないように注意しましょう。
あらすじ紹介の例文
・この本は、○○が友達関係に悩むお話しです。
・この本は、○○が突然不思議な世界に連れられて冒険するお話です。
・この本は、○○が、ダンスチームで優勝するために、皆で力を合わせて
練習する姿をかいた本です。
⑤主人公のセリフや印象に残ったセリフを抜きだす
読んだ本の中で一番心に残ったセリフを抜き出し、「 」で抜きだしましょう。
この方法が、書きだしの中で一番簡単にできるので、小学生にはおすすめです。
普通の文章とは形態が違うので、読み手の印象に残る書き出しがつくれます。
セリフから始まると、「これから何が始まるんだろう」というワクワクした
気持ちを読み手に伝えることができます。
しかし、どんなセリフでもいいというわけではありません。
一見意味がわからないけどなんだか魅力的なセリフを選ぶと印象的な
感想文になりますよ。
あまり難しく考えずに、自分が一番印象に残ったものを書きましょう。
その後の感想文も書きやすくなりますよ。
読書感想文の書き方|いちばん重要な題名の考え方
題名は感想文の最初に印象になる部分です。
かといって、題名は必ずしも最初に決める必要はありません。
読書感想文は書いていくうちに、書こうと思っていた内容と実際に書いた
内容が違くなることがあります。
題名は最初は軽く決めておいて、内容を書き終えた時に、最終的な題名を
決めましょう。
あまり長い題名は印象がよくありません。12文字以内がいいでしょう。
一番伝えたいことを短く表して題名をつけましょう。
題名の考え方の例をいくつか紹介するので参考にしてみてくださいね。
≪テーマを題名に使う≫
読んだ本には「テーマ」があります。読んだ本のテーマを題名にして
みましょう。
友情がテーマの場合
・友達の大切さ
・仲間がいたからできた事
人との出会いや感謝がテーマの場合
・私が感謝を伝えたい人
・魔法の言葉「ありがとう」
夢がテーマの場合
・僕は将来、サッカー選手になりたい
・私の夢は何だろう
≪本の題名を題名に使う≫
読んだ本の題名を読書感想文の題名につければ簡単に題名ができあがり。
・「エルマーとりゅう」を読んで
・「赤毛のアン」と私
・「りんとおばあさん」との出会い
≪著者名を入れてみる≫
本を書いた人がかなり有名な人なら本の名前ではなく、「著者名」をタ
題名にするのもいいでしょう。
題名をつける時は、「○○(著者名)と私」、「○○(著者名)から私が学んだこと」
といったように、本の題名と自分をつなげるようにすることがおすすめです。
≪感想をそのまま表現する≫
本を読んでどんな気持ちになったのか。感じた事をそのまま題名に書いて
みましょう。
素直に思った事を簡潔に短く表現する事がポイントです。
また、タイトルに感想を書く時は「マイナスの感情」を書いても大丈夫です。
その場合、本文で「なぜそう思ったか」「自分だったらどうするのか」等を
書いていきましょう。
例
・私は「ハッピーバースデイ」に救われた
・私は「坂本龍馬」と友達になりたい
・「真希」は私だった
・「時をかける少女」なんて嫌いだ
まとめ
読書感想文を書くことに悩んでいる子どもには、ちょっとしたコツを親が
おしゃべりの中で教えてあげましょう。
ちょっとした質問や問いかけで、するすると文章を書くことができ
るようになりますよ。
読書感想文の本を読む前に、印象的なところ、感動したところ、おもしろい
ところなど、読みながら付箋をつけたりメモをとるのもおすすめです。
書くことを子供に意識させることも大切ですよ。