冬至かぼちゃを栽培してみよう!方法を簡単解説

人間関係

冬至は、1年で日照時間が最も短くなる日のことを言います。
(冬至の日は、12月21日前後になります。暦の関係で毎年同じ日にはなりません。)

そこで、遥か昔から冬至の日は、太陽が生まれ変わるとされ、世界のそこかしこで祝いのお祭りが行われてきました。
また、太陽の力は冬至の日に一番弱くなり、この日を境に力が復活すると考えられていました。
これは、「一陽来復(いちようらいふく)」の考えであります。
冬至がきっかけとなり、「陰が極まり再び陽にかえる日」という運が上昇する意味を込めています。
しかし、本来夏に収穫されるかぼちゃをなぜ、冬至に食べる習わしが出来たのでしょうか。
ここでは、冬至かぼちゃの栽培方法とその由来についてご説明します。

冬至かぼちゃの栽培方法と注意点

<種選び>

まずは種を選びましょう。
冬至かぼちゃは栽培できる期間が短いので成長の早い種を選ぶことがポイントです。
かぼちゃの種は、えびす、栗えびす、ほっこり133、ほっこりえびす、くりひろなど多数あります。

<種まき>

時期:8月上旬~中旬
種1~2粒をポットに蒔きます。
夏の暑い時期に蒔くので、芽吹くまでは寒冷紗で直射日光が当たらないようにしましょう。
双葉が芽生えたら、1本に間引いてください。

<植え付け>

双葉のあとに出来た葉の根は活力があります。
その葉が直径4~5㎝の大きさになったら植え付けを行います。
植え付けは、少し涼しくなった夕方ごろに行ってください。
根を崩さないように注意し、終わったらお水をたっぷりあげます。
暑い時期なので、その後もこまめに水をあげましょう。
さらに、暑さで土が乾燥しないように敷きワラやもみ殻などで株元に被せてください。

<支柱立て>

冬至かぼちゃの栽培期間が短いので、親つる1本仕立ての1果取りとしてください。
実をつけさせる場所までのわき芽と、株元から9節以内に咲く雌花は取り除きます。
10~15節に咲く雌花に実をつけさせることで、丁度よい大きさの美味しいかぼちゃが出来ます。
ある程度の大きさになったら支柱を立ててつるを巻き付けましょう。
また、定期的に要らない葉は取り除いてください。

<人工授粉の方法>

花が咲いただけでは、実はつきません。
確実に実をつけさせるために人工授粉を行います。
雄花を摘み取り、雄しべをむき出しにして雌花の柱頭に花粉が着くようにくっつけてあげます。
トントンと優しくつけてください。
受粉は晴れた日の午前中、涼しい時間帯に行いましょう。
人工受粉する雌花を10個程度に抑えることで、大きい実が出来るようになります。

<追肥>

実がこぶし大になる頃に肥料を与え、より大きくなるように促してあげます。
かぼちゃの栽培時の適正温度は25~30℃と高温です。
これ以下になる場合は、寒さ対策を行ってください。

<収穫のタイミング>

時期:11月上旬~11月下旬頃
収穫が見込めるのは人工授粉を行ってから約2ヶ月経過したころです。
果梗部がコルク化したころが収穫の目安になります。
収穫後は10日ほど冷暗所に置き、果梗部の切り口を乾かして腐りを防ぎます。
その間に甘みが増し、美味しいかぼちゃができあがります。
かぼちゃは腐りにくいので、12月下旬の冬至まで食べなくても問題ありません。

冬至にかぼちゃを食べるようになった由来

冬至かぼちゃの習わしができたのはなぜでしょうか。

その由来は諸説あります。
風邪などの病気にかからないよう滋養をつけるため、かぼちゃを食べるようになったと言われています。
かぼちゃは、風邪などに抵抗するための栄養素をたくさん含んでいます。
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、鉄分、カリウムなどがバランスよく含まれ栄養価が高い野菜になります。
冬至の寒い時期に栄養価の高いかぼちゃを食べて寒い冬を乗り切っていました。
さらに、かぼちゃは保存力が優れているため、冷蔵庫がない時代でも夏に収穫したかぼちゃを冬まで保存することが可能だったからと言われています。
かぼちゃは、長期保存している間に甘みや栄養価が増していきます。
昔の人は、収穫された直後よりも少し時間を置いた方が美味しく食べられることがわかっていたのです。
先人たちの知恵ですね。
また、かぼちゃには「運盛り」があると言われています。
昔は、文字を覚えるとき「いろはにほへと」で覚えていました。
「いろはにほへと」の最後は「ん」で終わります。
「ん」はものの終わりを表現しており、「冬の寒さの終わりを示していた」と考えられていました。
そのような所以により、冬至に「ん」のつくものを食べると「“運”が家にやってくる」、「“運”を引き寄せることができる」と言われるようになりました。
しかし、「かぼちゃ」の単語の中には、どこにも「ん」がないとは思いませんか。
実は、そんなことないのです。
かぼちゃを漢字にすると「南瓜」と書き、「なんきん」と読めます。
「ん」が2つも含まれていたことに気がつかれましたでしょうか。
こうして「ん」が2つもついているかぼちゃには、「たくさん運を呼び込み、冬を乗り切れる」とされたのでした。
由来には諸説ありましたが、このような理由から冬至かぼちゃを食べるようになったと言われています。

さいごに

近頃は、冬至かぼちゃを食べる家庭が少なくなってきているようです。
しかし、冬至かぼちゃを自分で栽培して、冬至に食べてみるのはいかがですか。
日本の習わしを知るだけではなく、栽培した人の苦労や気持ちを理解出来る、いい機会かもしれないですね。
自分で栽培したかぼちゃはより一層美味しく感じるはずです。
寒い冬は、冬至かぼちゃを食べて健康で元気に乗り切っていきましょう。