最近殺処分される猫や犬が問題となっているため、テレビで取り上げられることが多くなりました。猫や犬が殺処分数はどのくらいなのか、殺処分を無くすための活動について紹介します。
現在日本での殺処分数はどのくらいなの?

2015年度の年間殺処分数は、犬、猫を合計で約8.2万頭(犬1.6万頭、猫6.7万頭)だそうです。一日に換算すると殺処分されるのは225頭にも!?
過去10年間の推移を見てみたら殺処分数は3分の1以下に減少しているようです。
少しずつ減ってきた理由は、保健所の引取り数の減少、引取り数に対する殺処分の割合の減少があったようです。
2015年度の保健所が引取る数は、2005年度の39.2万頭から13.7万頭まで減少しています。
民間の動物愛護団体が直接ペットを引取る数が増加したことで、保健所が引取るペット数が減少しましたが‥2012年(平成24年)に動物愛護法の改正がされました。
保健所は可愛くなくなった、引っ越しで飼えなくなったなどの安易な引取りの申し出を拒否できるように。
殺処分率は犬・猫共に減少するが行政と民間団体の協力が大きく影響しています。
地方自治体が運営している保護センターは、人手が足りない、収容能力、経済的制約から引取った動物をずっと保護するのは難しい。
保護センターは引取った動物を譲るために民間の愛護団体と協力して、動物を保護する場所や出口を増やすことが大切です。
行政と民間団体の協力は神奈川県や東京都、広島県等で行われているがなかなか殺処分が減らないのが現実です。
殺処分ゼロに向けた各自治体の取り組み

引取り前のペットがいる場所
保健所に来る前は飼い主から引き取るのは16.1%で、残りの8割以上は所有者が分からないようで、迷子犬・猫、捨て犬・猫が、引取られる動物の多くを占めています。
殺処分を無くすためにすることは?

ペットを買ったら捨てない。
実際に捨てる人がいるようで可愛がっていたペットが可愛くなくなった、年をとって世話が大変になったなどの理由ですてる人がいます。
犬、猫などの動物は家族の一員なので最期まで一緒にいてあげることが大切です。
2012年に改正された動物愛護法では飼い主の終生飼養責務が定められました。最期までちゃんと面倒みてくださいねってことです。またそもそも捨てることは犯罪です。愛護動物の遺棄や虐待は100万円以下の罰金、殺したり傷つけたら2年以下の懲役または200万円以下の罰金に処せられます。
迷子にしない
自治体に引き取られた犬の約3割は飼い主の元に戻っていますが‥迷子犬が思っている以上に多いです。
外出するときは必ずリードやハーネスをつけて、猫は室内で飼っているときは外に逃げないように工夫をする必要があります。
犬や猫は私たちの予想を超えた動きをするため、逃げ出した時のために2つの準備をしておくと返ってくる確率が上がる可能性があります。
迷子札・犬鑑札、マイクロチップをつける。
迷子札はすぐに確認できるが首輪が外れると意味がありません。
マイクロチップは体から外れないが、マイクロチップを読み取るリーダーが普及していないので両方つけましょう。
繁殖しない
ペットを飼うときは必ず避妊、去勢手術を行う。
1回の出産で犬は4〜5頭、猫は5〜8頭生まれるので、子供を育てて里親を探すことは大変です。
繁殖制限していないと状態が続くとあっというまに増えて大変なことに‥。
かわいそう、動物の本能を奪うのは人間のエゴという意見があるな、繁殖制限しないと殺処分が減りません。
犬や猫がかわいそうな思いをするのを減らすために、必ず繁殖制限しましょう。
しつけをしっかりする。
「吠える」「噛む」などが近隣住民からのクレームでも多く、その結果自治体に引き取られる子が多いのも事実です。散歩中のしつけや人と接する時のしつけなど必ず身につけさせましょう。同時に飼い主であるあなたも飼い主としてのマナーを守ってくださいね
・ボランティアをする場所がある!?
犬猫のお世話ボランティア
保護活動している団体さんの中でシェルターがある場所では、日頃のケージの掃除や犬猫の食事準備、散歩などのお世話をする方を募集しているようです。
犬猫に触れるため家で飼えない人におすすめです。
イベントボランティア
保護活動している団体さんの譲渡会やフリマの準備や設営や運営をサポートするボランティアです。接客的な役割を求められているため犬猫は好きだけどお世話の仕方は自信がない人におすすめです。
事務ボランティア
保護活動している団体さんの事務作業のお手伝いボランティアで、書類の整理や物資の受発送、会報誌の作成など様々な仕事があります。
広報活動としてSNSの更新などもあり、多くの保護団体さんは犬猫のレスキューで大忙しなので事務作業が難しいため事務仕事ができる人に向いています。
TNR活動ボランティア
TNR活動は飼い主のいない猫を捕まえて、不妊去勢手術を行ったら元の場所に戻す活動です。
野良猫がたくさん増えないように予防して、殺処分される猫の数を減らす活動をしているようです。
ボランティアの活動は、捕獲器の設置や回収が仕事で野良猫の減少は殺処分数の減少に大きく貢献する取り組みなので近くでしている可能性があるため調べてみるといいですよ。
預かり、ミルクボランティア
保護団体さんでお世話が難しいときに一時的に預かるボランティアしてくれる人です。
飼育や動物病院に連れて行ったり、餌代などは団体さんから支給されることが多いが、条件は団体さんごとに違うので注意が必要です。
ミルクボランティアは離乳前の子猫のお世話をするボランティアをする人です。
夜間の授乳や排泄補助が必要なので昼夜関係なく、お世話をしなくてはいけないので大変で一番ハードルが高いボランティアです。
まとめ

殺処分される猫や犬などの動物がいると心が傷みますが、人に飼われていた猫、犬が殺処分されないために保護してくれるボランティアの人達が一生懸命頑張っているのはすごいことだと思います。
これから殺処分される猫、犬が一匹も無くなってほしいですね。
またボランティアをする人が全国で広がってくれると、殺処分を減らすことができると思います。