「向き癖」って何?赤ちゃんにはどんな影響があるの?

子供

いつも同じ方向ばかり向く赤ちゃん…ちょっと気になりますよね?

それはもしかすると、「向き癖」によるものかもしれません。

今回は向き癖について、赤ちゃんへの影響や対策などについて

詳しく解説させていただきますので、気遣ってあげましょう。

向き癖の原因や赤ちゃんへの影響

まず向き癖とは、覚醒の有無関係なしに赤ちゃんが同じ方向

または特定の方向ばかりに頭を向ける、向き続けることを言います。

一般的な原因は、母体内に居た際の胎位が関係しているようです。

その際の影響としては、

頭蓋変形

歯列異常

顔面変形

顎関節症

頭痛

などが主立ったもので、要は同じ方向ばかり向いてしまうことで

圧力の関係で首より頭部側が歪な形になった結果と言えます。

その変形そのものが異常、または変形に伴う他箇所への干渉により

変形箇所とは違う箇所が異常をきたす、または症状が現れる訳です。

もっとも、赤ちゃん自身に先天的な問題がない原因であるなら

回復、改善の可能性は高く、大きくなる前には対処が可能でしょう。

ですが、赤ちゃんに向き癖が付く原因の中には…

頭蓋変形(先天的)

骨性斜頸(首がもともと湾曲している)

などの、先天的な疾患により否応なしに向き癖が付くケースもあり

さらにそれらを原因とした向き癖により、元ある疾患や症状などが

ますます悪化するという、悪循環を招く可能性も否定出来ません。

その際は外科的処置等で回復、改善を図ることになるでしょう。

なお、向き癖による身体への影響が深刻化してしまった場合は

発達遅延を起こす可能性もあるので、念頭に置いておいて下さい。

まとめるとするなら、「大多数の向き癖は自然と改善されるものの

先天的のもの、深刻化したものは自然に改善されず身体に悪影響」

となるでしょう。

赤ちゃんの向き癖を防ぐための対策

前項を鑑みると、向き癖というのはないに越したことはありません。

となると、赤ちゃんへの向き癖対策が求められることになるのですが

まず最初に思い付くのは、「ドーナツまくら」ではないでしょうか?

ですが実は、ドーナツまくらというのはその場に固定出来るものの

首から上の動きを著しく制限してしまい、運動不足を招いたりと

適切かと問われると、案外そうでもないのが実情なのです。

それよりも、いつもの方向とは逆の方向に顔の位置を変えてから

バスタオル等を巻いて支えを作り、身体全体をそれに預けておいて

傾けさせ元の方向に顔が向かないようにした方がいいでしょう。

それなら首自体は可動しますので、問題はないと考えられます。

その他、これは生後三週間を過ぎてからの対策となるのですが

ちょくちょく腹這いにして、これまでの環境を変えてみましょう。

それにより、いつもとは何となく違う感覚を受けた赤ちゃんが

違う方向を向いてくれる、またはしきりに動いてくれますので

それで向き癖が改善されたり、頭の形も歪にならなくて済みます。

さらには両親が、赤ちゃんが向いている方向とは逆の方向から

声を掛けて呼ぶことで、振り向かせるのも有効となるでしょう。

またはいつも向いている方向を、壁等の「つまらない」ものにして

渋々逆方向に向かせることも、赤ちゃんの性格によっては可能です。

その派生として、お気に入りのおもちゃを逆に置くのもアリです。

それと、授乳は出来れば交互にしてバランス良く行いましょう。

抱っこも、齢や首のすわりにもよりますが縦抱っこにするなど

如何に自然な形で、且つ赤ちゃんから能動的に動かせるかどうか

そこが問われますので、その部分は忘れないようにして下さい。

よくやってしまうミスが、「無理やり赤ちゃんの首を逆にする」で

これをしてしまうと、おおよそその顛末は想像出来ると思いますが

大泣きして収集が付かなくなるだけですので、意味はありません。

それどころか、向き癖の度合いによっては無理やり頭を逆にしても

無理やり元に戻そうとするので、状況によっては危険になるでしょう。

例えば、頭にタオルを敷いて無理に首を回してしまった場合

赤ちゃんが無理やり頭を元に戻して、顔がタオルに埋もれるなど…

このケースは命に関わりますので、無理やりは厳禁と思って下さい。

なお、上記のように何をしても無理やり頭を元に戻そうとする

または、何をどうやったところで逆方向に頭を動かさない場合は

一般的な向き癖の原因ではなく、何らかの疾患の可能性があります。

もし当てはまるのなら、一度掛り付けの医師に相談してみましょう。

赤ちゃんの向き癖対策はいつまで続ければいい?

さて、向き癖の対策については前項のとおりとなるのですが

一体その対策はいつまで続ければいいのか、またいつ終わるのか…

ゴールが見えなくて、ママさんたちは疲れてしまうと思います。

それについてですが、明確な答えはないものの「9ヶ月」が目安です。

何故なら、赤ちゃんの頭蓋骨は9ヶ月頃から急成長することから

それまではとても柔らかく、非常に変形しやすいと言えるからです。

そして、矯正をしたいのであれば6ヶ月までには始めておくのが

最も効率良く、しかも比較的短期間で矯正を成せると考えられます。

ただし、個人差もあるので一概に一律9ヶ月とは言えませんが…

ただしその向き癖、先天的なものだったり疾患によるものの場合は

医師監修の元、向き癖の治療を行った方がいいでしょう。

基礎疾患があることでそれの治療から始まると思いますが

その後は術後ということもあり、医師の指導はどうしても必要です。

また先天的でないのに、また疾患でないのに向き癖が続く場合も

「素人では矯正不可」という観点で、医師に相談した方がいいでしょう。

何にせよ、そのままでは頭蓋が変形する等の影響、異常があるので

「とりあえず」でも医師に話を持ち掛けた方が近道になるのです。

何も言わず一人で頑張ろうとしても、出来ないものは出来ません。

【まとめ】

向き癖は、母親としてはとても気になるものだと思いますが

母親の責務と、何もかもを一人で何とかしようとは考えず

気軽に医師に相談しようと思うくらいの気概は必要です。

我が子のことですから、自分で何とかする気持ちは立派ですが

餅は餅屋、子どもの異変は医師に任せるべきものなのです。

その上で異常なしであれば、向き癖対策を実践してみて下さい。

間違っても、優先順位を間違えないようにしましょう。