農家が恐れる「豚コレラ」とはどんな病気?人間にもうつるの?

ペット

昨今世間を賑わせている豚コレラですが、世間の一般人からすれば

対岸の火事でしかありません…が、養豚場からすれば死活問題です。

経営者は他人事ではなく、ある程度の知識は持っているでしょう。

ですがここで、おさらいの意味も込めて豚コレラの基本的な概要を

解説させていただきますので是非ご参考にして下さい。

サラッと解説!豚コレラとはどんな病気か

まずは豚コレラがどんな病気かについてから説明します。

豚コレラとは、豚コレラウイルスによるウイルス性疾病で

ブタに対して発熱、食欲減退、結膜炎、便秘、下痢などをもたらし

その後各臓器またはリンパ節のの点状出血、充出血などが見られ

最終的には死亡するという、ブタにとっての恐ろしい病気です。

感染経路のパターンは野生のイノシシからで、宿主が排泄した

糞や唾液等にブタが接触した、またそれらが付着した物品等に

ブタが接触してしまったことによって感染してしまうようです。

感染率、致死率共に高く、放置しておけばその養豚場における

ブタの全滅はもちろんのこと、養豚場の外に居る動物への感染と

それらの動物が離れた場所に行くことによるさらなる感染を招き

全滅の悪循環を起こす可能性も否定出来ません。

日本においては、1992年以降感染は認められていなかったのですが

2018年9月に、岐阜県の養豚場で豚コレラの再発生が確認されて

その後愛知県、三重県、長野県、滋賀県、大阪府、埼玉県と

少しずつ感染区域を増やして行ったという経緯があります。

感染拡大に至った経緯

なお治療方法は確立されていないながらも、ワクチンの接種により

ウイルスへの感染を予防出来ると言われていますが疑問も残ります。

それは、どうして豚コレラを確認出来た時点で対策しなかったのか

ワクチンの接種を決断しなかったという部分です。

これにはどんな理由があるのか…そこが疑問になります。

まず日本という国は、1992年以降豚コレラが発生していないことから

国際獣疫事務局の規約により「豚コレラ清浄国」として認定され

国産の豚肉を輸出出来るようになりました。

ですがこの度の事態は、豚コレラ清浄国の認定を撤回されかねず

それに焦りを感じているのですが…ここまでの内容であるなら

余計にワクチン接種を推し進めた方が良いと思いますよね?

しかし、ワクチンを接種してしまうと豚コレラ汚染国と認定され

さらにはその撤回に時間を要してしまうというデメリットがあり

そうやすやすとワクチンの接種を認められなかったのです。

その結果、感染拡大です。

たしかにワクチンを接種するこで汚染国と格下げになるのですが

それで多くの養豚場は感染ブタを出すこともなかったでしょうし

少なくとも殺処分されるブタは少なく済んだはずなのです。

ですので今回のケースは、輸出拡大に目が眩んだ政府によって

養豚場が殺されてしまったと言っても間違いではないでしょう。

輸出の問題だけでなく、国内においても風評被害は考えられますが

収束さえしてしまえば時間が解決してくれるところもありますし、

その可能性さえ潰してしまった政府の悪手…そう捉えられます。

豚コレラの危険性とは?人間にもうつる?

豚コレラに感染したブタは、様々な症状を経て死に至るのですが

その致死率は非常に高く、畜産業を営む人からすれば鬼門…

ここまではお分かりいただけたと思うのですが、現状の感染率や

致死率を鑑みると、もし人に感染したらと思うとぞっとします。

ですがこの豚コレラとはブタやイノシシ、ヒツジ、ヤギ、ウサギ

などには感染するものの、人間には感染することはありません。

万が一、豚コレラに感染した豚肉を口にしてしまったところで

人体には特に影響はなく通常のように食べられるようなのです。

となると、結局豚コレラの何が問題なのか、その危険性など

人間には無害なのですから分からなくなりますよね?

世界がそこまで警戒して、豚コレラを撲滅しようと躍起になる

その理由が一般人には分からないと思います。

それについてですが、まず豚コレラウイルスは感染力が強い上に

致死率が高いので、畜産業への打撃は大きくなると想像出来ます。

それは国レベルでの経済損失になり、まず世界はそこを懸念して

豚コレラを今のような位置付けにしているのだと考えられます。

さらに、現在はブタやイノシシまたはその他一部の動物にのみ

感染が確認されているのですが、将来はどうなるか分かりません。

ウイルスというのは変質、進化していく性質がありますので

その結果人獣共通感染症になる可能性も否定出来ないのです。

その際「感染力が強く致死率も高い」病気が蔓延することになり

人類への打撃は過去のパンデミックとは比較にならない規模に

なってしまうのではないかという意見もあるようです。

それはすなわち大きな危険性であり、世界が総力を以って

撲滅しようとしているのも頷けますね、

【まとめ】

もはや畜産業を営む人はもちろん、そうでない一般人に対しても

決して対岸の火事とは言えない豚コレラ…困ったものです。

政府の判断がもっと早ければ、このような事態にはなっていない

または一部の感染で抑えられたのかもしれないことを思うと

人災と言っても差し支えはないと思います。

ですので、やはり頼りになるのは自衛となるのですが

多くのブタを抱えている経営者からすると非現実的で

実際は最低限のことしか出来ないのがはがゆいところです。