食べ物を食べたら、突然体に湿疹が出てきた。
もしかして、食物アレルギー?
食物アレルギーという言葉はよく耳にするけれど、実際、子どもが食物アレルギーに
なったらどうすればいいの?
何が原因?どんな症状?治る病気?
不安になることはたくさんありますよね。そこで、近年増加傾向にある
食物アレルギーについて、症状やアレルギーの出方について紹介します。
アレルギー治療に向けてやるべきこともまとめたので、必見ですよ。
近年増加傾向にあると言われる食物アレルギー~子供の割合は全体のどれ位なの?
近年増加傾向にあると言われている食物アレルギー。
食物アレルギー診療ガイドライン2016によると、日本の食物アレルギーの
有病率は乳児で約5~10%、幼児で5%、学童期以降が1.5~3%と報告
されています。
アレルギー増加の理由として、『環境の変化』があります。
中でも、「住宅環境」と「食環境」の変化が大きな影響を与えていると
言われているんです。
≪住宅環境の変化≫
住宅の西洋化で機密性の高い住宅に。夏冬は冷暖房がきいてとても快適な
生活になりました。
しかし快適なのは人だけではないんです。アレルギーを引き起こすと言われている
ダニにとっても快適な環境になってしまっているんです。
他にも、ペットの増加や受動喫煙、ストレスなども増加した原因と言われています。
≪食生活の変化≫
現代は、昔よりも経済が安定し、卵、牛乳、大豆を食べる機会が増えました。
昔は高級でなかなか食べることができなかったんですね。
現在は、特に妊娠中や授乳中に栄養をしっかり摂るため、卵 牛乳、大豆は
たくさん食べるようになりました。
また、赤ちゃんも離乳食で早い時期から食べ始めますよね。
早い時期から卵や牛乳などのアレルギーを引き起こしやすいタンパク質を
たくさん食べるようになったのも、アレルギーが増えてきた要因と言われています。
食物アレルギーの子供は治るの?いつ頃まで続くの?治療に向けてやっておくべきことや治るタイミングなど。

子どもが食物アレルギーになった時、『いつ頃まで続くの?』『治るの?』と
心配になりますよね。
食物アレルギーは、できるだけ早期に、かつ症状が軽いうちに治療を始める
ことが、治療する上で大切と言われているんです。
また、子どもの食物アレルギーの特色は、年齢が経つにつれて改善される
ケースが多いと言われています。
割合にすると、約7割ほど。
年齢を重ねるにつれてアレルゲンへの耐性ができて、食べられるようになる
ケースもあります。
卵、牛乳、小麦は耐性ができやすい食材とされています。
甲殻類、果物、ナッツ類は年齢を重ねても耐性を獲得しにくいといわれている
食材なんです。
次に食物アレルギーの症状について紹介します。
食物アレルギーには大きく分けて4つの症状があります。
≪4つの症状≫
・皮膚症状・・・・ じんましん、浮腫み、かゆみ、赤くなる
・粘膜症状・・・・ 目の充血、かゆみ、鼻水、口やのどの違和感、涙
・消化器症状・・・ 腹痛、下痢、嘔吐
・呼吸器症状・・・ 呼吸困難、くしゃみ、声がかすれる、せき込み、息苦しさ
その他、血圧が下がり、意識がもうろうとするなど生命を脅かす状態を
アナフィラキシーショックといいます。
また、食物アレルギーの症状で一番多い症状が、皮膚症状といわれているんです。
食物アレルギの症状の出方として一番多いのが、食べた後の発症です。
食べた直後から1時間後、遅くとも4時間以内に症状が見られことが
多いんです。
また、症状が出てから、翌日や2日後に湿疹などが悪化するというケース
もあります。
中には、運動誘発アナフィラキシーというものもあり、普通に食べるだけでは
アレルギー反応や症状は出ません。
しかし、食べた後に激しい運動をするとショックを起こしアナフィラキシー
状態になってしまうというケースもあります。
アレルギー症状は、食べた直後だけに起こることではないということも、
しっかり把握しておきたいですね。
食物アレルギーが出て、治療するにあたり、治療に向けてやっておいた方が
いいことがるんです。
それは、アレルギー症状について、しっかり把握し、症状をまとめておくことなんです。
≪治療にむけて≫
・症状が出る食べ物
・症状が出るまでの時間、消える時間
・どんな症状か
色々な食材を食べた後に症状が出た場合は、食べた具材を細かくメモ
しておきましょう。
また、皮膚症状なのか、呼吸症状なのか等、症状の状態もまとめておくと
いいでしょう。
食物アレルギーの治療は、基本的には、
『食べて治す』
『少しずつ継続して食べていく』
という治療です。
病院でしっかりと検査負荷試験などを行ってから。医師の指示のもと行います。
その他、経口免疫療法なもあります。
どの治療法になるかは、個人個人の症状の状態によって変わります。
まずは、病院に受診し、検査をすることをおすすめします。
まとめ
子どもに増加傾向にある食物アレルギー。
できるだけ早期に、症状が軽いうちに治療を始めることがポイントです。
食物アレルギーについて、症状や治療に対する知識が増えると、病気への
不安も軽減されます。
今回まとめた内容も、ぜひ参考にしてみてくださいね。