留学を考えて、色々調べていると「私費留学」と「交換留学」という
言葉に出会うことでしょう。
留学を考えている人は、この二つの留学の違いをしっかり理解しておくこと
が大切です。
双方のメリット、デメリットを理解することで、より良い留学をすることが
でいますよ。
今回は、私費留学と交換留学の違いをわかりやすく解説したいと思います。
また、私費留学をしようと考えている社会人の方に、留学成功のポイントも
まとめましたので、参考にしてみてください。
交換留学?私費留学?高校生の場合

では、交換留学と私費留学の違いを解説していきます。
違いは6つあります。
≪留学の目的≫
高校生の交換留学と私費留学はどちらも現地の高校に通う正規の高校留学です。
あくまで在籍する日本の高校の判断によりますが、日本の授業と同様に単位認定が
可能になるといった共通点はあります。
ですが、高校生の交換留学と私費留学では、留学の目的が異なります。
高校生の交換留学の目的は「異文化理解体験を主たる目的とした民間大使として
の留学」です。
それに対し、私費留学の目的は「個人の希望や目的に合わせて選択する留学」に
なります。
≪留学スタイル≫
高校生の交換留学と私費留学では、留学のスタイルそのものも違います。
交換留学は現地受入れ団体によって予め定められた交換留学プログラムに
参加します。
よって交換留学では、留学エージェントによっては留学先の国を選択する
ことができますが、留学先の学校や滞在先は現地受入れ団体によって
決定されるため、滞在エリアや都市、学校等を指定することはできません。
交換留学の留学先は都市部よりも田舎が多いのも特長です。
一方、私費留学は個人の希望に応じて留学のスタイルを決めていく留学です。
選考基準を満たせば滞在エリアや都市、学校を選ぶことができます。
≪滞在形式≫
交換留学は現地一般家庭でのホームステイです。留学中はホストファミリーの
家族の一員となり、生活をともにすることで、地域社会に直接関わっていきます。
これに対して私費留学では、ホームステイまたは寮滞在から選択でき、
留学先の学校によっては寮滞在と週末ホームステイがミックスされた
滞在形式などの選択も可能です。
≪選考基準≫
交換留学は、国ごとに留学できる人数が決められています。
応募資格を満たして合格基準をまずクリアする必要があります。
私費留学では選考の結果や希望に応じて私費留学先の学校を選び、
最終合否は留学先の高校が判断します。
このように選考基準も高校生の交換留学と私費留学では異なります。
補足ですが、英語力が高いから交換留学で、そうではないから私費留学という
ことではありません。
交換留学の選考基準を満たしている高校生でも、留学先で学びたいことを
優先して私費留学を選択するケースもあります。
どちらが自分の留学の目的や目標に合っているかで、交換留学か私費留学かを
選ぶことがポイントです。
≪留学期間≫
交換留学の出発時期は、留学先の国によって、冬(1月)または
夏(7~8月)で、指定された日に出発します。
留学期間は現地の1学年間、約10~12ヵ月(※ビザの関係でイギリスは半年間)
と決まっており、交換留学で期間の延長はできません。
私費留学の出発時期も冬または夏が一般的ですが、留学先によっては
春出発などの調整が可能です。
留学期間は1学期間(約10週間)、1学年間、そして現地の高校卒業までと、
個人の目標に合わせて留学期間を選ぶことができます。
≪留学にかかる費用≫
交換留学では、現地の高校の授業料やホームステイ滞在の費用は原則免除と
なる点が、学費や滞在費が全額自己負担となる私費留学とは大きく異なります。
これは交換留学生が地域の国際交流に貢献する存在であるためです。
また、交換留学ではホストスクールは公立高校が一般的です。
私費留学は費用が高いという印象を受けるかもしれませんが、そうとも限りません。私費留学には自分の教育目標に合った環境を選べるというメリットがあるので、
費用のみで選ぶのではなく、双方のメリットを比べて選びましょう。
私費留学を選ぶ社会人のための成功のポイント

海外留学は学生だけの特権ではありません。むしろ、社会人だからこそ、
ビジネスの場で語学を活用したいと、海外留学の選択をする社会人も少なく
ありません。
私費留学を選ぶ社会人の留学聖孝のポイントを紹介します。
ポイント①目的をはっきりさせる
留学を通してどうなりたい、留学で何をしたい、といった目的が明確である
ことは成功する上での重要な要素です。
目的があるということは目的から逆算する形で留学生活でやらなければ
いけないことや必要なことを考えることができます。
つまり留学の具体的な計画を立てことができるというわけです。
計画は留学を成功に導くための地図です。地図がないと道に迷って
しまいますが、地図通りに進んでいけば目的地に到着することができます。
目的を持っているということは地図を手にすることができるということなのです。
②積極的な姿勢
何事にも果敢に挑戦し、さまざまな経験を積む、初めて行く場所、すること
であっても自分の目的を達成するためであれば気にしないなどの積極的な
姿勢は成功のための秘訣ともいえます。
また、いろんなことにチャレンジする人は人と関わる機会が増えるため、
人脈形成にも繋げて行くことが可能です。そこでできたつながりが、
もしかしたら次のステップへと導いてくれるかもしれません。
習い事でスキルを磨くことやボランティア体験、インターンシップ経験も
おすすめです。
また、世界各地には「インターンシップ」制度も充実しています。
英語を使って「インターン」として希望職種を経験することは留学後の
転職活動には有利に働く可能性が高いです。
履歴書や経歴書だけで判断する書類選考では、退職や休職という記載がある
だけでマイナスイメージにもなります。
そのためにも求められているスキルは必ずクリアしている必要があるため、
「インターンシップ」などの経験で利用するのも一つの方法でしょう。
③日本人とは適度な距離を保つ
常に日本人と一緒にいるのも望ましくありませんし、全く絡まないのも
精神衛生上好ましくありません。
日本人の友人がいたら時々遊ぶ、時々日本語で話すなど適度な距離感を
維持することが重要です。
留学で成功する人は外国人の友達と接するときと同じように日本人と
接することができます。
④キャリアの視点から必要な英語学習をおこなう
留学中もキャリアの視点から必要な英語を考えることがとても重要です。
社会人留学では言語を理解し、書ける、話せるだけでは不十分です。
希望の業界や会社が求めているスキルと社会人留学で身につけられる
スキルがマッチングしていることが社会人留学の成功の秘訣です。
留学中は生活すべてが英語となるために日本で勉強している何倍もの
語学への気づきがあります。
留学中も今一度自分の目的を振り返り、学校以外のプライベートの時間も
使って希望スキルを獲得できるよう能動的に動くことが大切です。
まとめ

交換留学と私費留学は、双方にそれぞれのメリットがあります。
自分が留学に求めているものと合うものを選びましょう。
また、社会人留学の成功は「目的を分析し、留学後の自分に必要な
スキルを獲得できるよう行動する」ことが大変重要です。
そのためには留学前から準備を行うことをおすすめしますし、常に必要な
スキルが何かを認識しておくことが大切ですよ。